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女性の敵!夏の冷えと浮腫み

夏冷えの原因

①クーラー
冷たい空気は下に溜まります。 その上、デスクワークや立ち仕事で筋肉の伸縮運動もできない状態では、血行不良で筋肉も収縮し、下半身が浮腫みやすくなり、冷えた脂肪が保冷材のように冷えを逃さず、全身を芯から冷やしていきます。
特に職場では自分に合わせて温度設定や風向の設定がしにくい状況にあるため、「首・手首・足首」「お腹」を冷やさないことが大切です。
施術の際にお身体に触れるとこちらの体温を奪っていかれるほどの夏冷えの方も、レッグウオーマーと腹巻きで対策をされたところかなり効果が出ています。

②屋外と屋内の温度差
私たちの身体にはホメオスタシス(生体恒常性)という、身体の外からの影響にかかわらず、身体の状態(体温・血液など)を一定の状態に保つ機能が備わっています。そして自律神経は24時間この機能を維持するため働いています。
暑い屋外から冷房の効いた屋内への行き来が多くなる夏。自律神経が過剰に働き、体温調節の機能がうまく作用しなくなります。 特に近年の湿度の高い激しい夏の気温では、どうしても寒暖差も激しくなりやすく、特に冷えを訴える方の中で、関節の痛みを伴うような「だるさ・重さ・浮腫み」を訴えられる方も多くなってきたように思います。

③お腹の冷え
・冷たいものや身体を冷やす食べ物の取りすぎ
暑いからと冷たいものばかり取っていると、慢性的に冷やされることで胃腸が弱り内臓の筋肉の動きも悪くなります。 筋肉が衰えて動きが悪くなるとさらに血流やリンパの流れも悪くなり、おなかが冷える要因となります。

・足元からの冷え
クーラーの冷たい空気は足元に溜まりやすく、下半身の冷えは体液循環によりお腹に戻ってくるので、お腹を冷やします。 女性の場合は、特に注意しなければならないのが、子宮を冷やしてしまうことです。
子宮は「生理」に備えて血液をためているので、冷えによる影響はとても大きいと言えます。 特に妊活中の方、女性特有の不調で悩まれている方!冷えは女性の大敵です!

④運動不足
暑いと何もやる気が起きない・外に出たくない・汗をかきたくない
暑さによる疲労感から運動量が減り、筋肉運動が減ることで、更に浮腫みのリスクが上がり、冷えを蓄える悪循環が生じます。 軽いストレッチで、股関節・肩周り・お腹周りを大きく動かして、筋肉の伸縮運動により血流とリンパの流れを促進して、浮腫み解消、冷え予防に努めましょう。

⑤水分不足
暑いからさっぱりした炭酸や嗜好品などを選びがちになります。 カウンセリングで主な水分を聞くと、お茶もカフェインの入った紅茶や、冷えた緑茶を主な水分だとと言われる方も多いです。
糖分やカフェイン、塩分が入っている飲み物は嗜好品と考えます。
熱中症予防や体液循環、身体の機能を維持するために摂取する水分としては、500MLもとっていない方がいらっしゃいます。
塩分・糖分・カフェインの入ったものを取り過ぎると内臓に負担をかけることになり、内臓の働きを助けるために水分が奪われ、体液循環に必要な水分量が足りなくなり、浮腫み・冷えだけではなく、さまざまな不調の要因となります。

「冷え」と「浮腫み」の関係

「冷える」と「血流」が悪くなります。
「血流」が悪くなると「筋肉」が硬くなります。
血流は心臓のポンプ運動で絶えず送り出されていますが、「リンパ」は主に筋肉の伸縮運動によって送り出されています。
「冷え」て「筋肉」が硬くなり、「リンパ」の流れも悪くなるため、「浮腫み」が生じます。

逆に、身体の不調や病気・運動不足からくる浮腫みがひどく、冷えているとも言えます。
・冷えるから浮腫む
・浮腫んでいるから冷える
どちらが原因というよりも、「冷え」と「浮腫み」は大きく関係しあっているということです。
ガチガチの首肩コリ、関節痛の方、頭痛や慢性疲労など、痛みや不調の改善に身体を温め冷えを解消することで効果を感じている方も多くいらっしゃいます。

「冷え予防」は「浮腫み予防」、「美容予防」「介護予防」です。
夏こそ、温活で冷えしらずの身体を目指しましょう

「冷え」と「姿勢」の関係

加齢や運動不足で筋力が衰え、血流やリンパの流れが滞り、関節が圧迫され可動域も悪くなり、更に動かさないことで筋力が低下していくという悪循環の中で、正しい姿勢を維持できなくなり、猫背や反り腰、関節の変形などの身体の歪みが進みます。

身体が歪むと筋肉は硬く、可動域は狭くなっていくため、血流やリンパの流れも滞り、冷えの原因となります。

女性の骨盤は男性に比べ、横に広く恥骨下の角度も広い、妊娠出産に適した開きやすい形の為、歪みやすい骨盤です。
その骨盤を安定させている筋肉は、柔らかく柔軟性のある骨盤周りの関節の動きと連携し、身体にとって一番楽な正しい姿勢を維持し安定させています。
身体の歪みは、この骨盤の歪みが大きく関わっていますが、女性を悩ませる「冷え」にも大きな影響があります。

骨盤(恥骨)に支えられている子宮には、「生理」に備えて血液が蓄えられています。下半身の冷えは体液循環で、冷えた血液を運び子宮を冷やします。 妊活中の女性や、生理痛など女性の不調に関わる慢性の「冷え」でお困りの方は、姿勢を正しく維持できるように、身体の歪みを整えましょう。

今日からできる!「温活」のススメ!

温活の為に自分でできること
・白湯やカフェインの入っていない薄めのお茶をこまめに少しづつ飲む
・ショウガやネギなどの身体を温める食材を選び、朝夕のお味噌汁などで、温かいものも食べるようにする
・手や足の指先から手首足首まで、末端の血流を回復させるため、こまめに動かしマッサージする
・定期的な運動を継続する
・シャワーで済まさず湯船につかる

自分でできることはまだまだいろいろあると思いますが、大切なのは継続することです。
すでに浮腫みも強く疲労感でやる気も出ない…
実際にはそのような状態になっている方が多いと思います。

そんな夏の疲れにはリンパドレナージュがおススメです。
身体が軽くなって、何か始めるための、心と身体の余裕がでてくるかもしれません。

なんだか「だるい」「やる気が出ない」など、病気じゃないけど身体がつらい…
そんな時は、身体からの「助けて!」のサインだと思ってください。
自分の身体を「気にかける」「労わる」ことから「温活」を始めましょう。